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営業資料に使えそうなもの

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主要な組織課題調査レポート

1. 『日本の人事部 人事白書2025』

  • 調査規模: 6,139社、6,285人(のべ)
  • 調査テーマ:
    • 戦略人事
    • 採用・育成
    • 制度・評価・賃金
    • ダイバーシティ&インクルージョン
    • 働きやすさ・働きがい
    • 組織文化
    • HRBP、テクノロジー活用など

2. 2025年組織戦略調査レポート

  • 調査対象: 企業の経営・人事部門308名
  • 主要課題:
    • 人事部のリソース不足(37.2%)
    • 次世代の経営を担う人材が育っていない
    • ミドルマネジメント層の負担過重

3. 組織マネジメントに関する実態調査レポート(パーソルホールディングス)

  • 調査対象: 大企業から中小企業までの管理職および一般職1,000名
  • 主要課題:
    • 業務量の偏り
    • 人材不足
    • 適正な人材配置ができていない

4. マネジメントに対する人事担当者と管理職層の意識調査2024年(リクルートマネジメントソリューションズ)

  • 調査対象: 人事担当者150名、管理職層150名
  • 主要課題:
    • 次世代の経営を担う人材が育っていない(1位)
    • ミドルマネジメント層の負担が過重になっている(2位)
    • 新価値創造・イノベーションが起こせていない(3位)

5. デロイト・グローバル・ヒューマン・キャピタル・トレンド2025

  • 調査対象: 世界93カ国、約10,000人のビジネス・人事リーダー
  • テーマ: 「対立を力に」- 組織と労働者の対立関係を乗り越える指針

よく挙げられる組織課題

これらのレポートから共通して浮かび上がる組織課題は以下の通りです:

人材・育成関連

  • 次世代リーダーの育成不足
  • 人材不足・採用難
  • スキル開発・リスキリング
  • メンバーの育成・モチベーション向上

組織運営・マネジメント

  • ミドルマネジメント層の負担過重
  • 業務量の偏り・非効率なプロセス
  • 適正な人材配置
  • コミュニケーション不足

組織文化・制度

  • 企業理念・MVVの浸透不足
  • イノベーション創出の困難
  • 評価制度の適正化
  • 働き方改革への対応

新時代への対応

  • AI・デジタル技術の活用
  • リモートワーク・ハイブリッドワーク
  • 多様性・インクルージョン
  • 変化への適応力

組織課題の解決に役立つ主要なフレームワークは以下の通りです。用途に合わせて最適なものを使い分けることが推奨されます。


1. マッキンゼーの7Sフレームワーク

  • 組織を7つの観点(Strategy、Structure、System、Skill、Staff、Style、Shared Value)から分析し、全体のバランスや根本課題を可視化します。

2. SWOT分析

  • 組織の強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)の4要素で現状や方向性を整理し、戦略立案に活用します。

3. PDCAサイクル

  • 計画(Plan)、実行(Do)、評価(Check)、改善(Action)を繰り返し、継続的な改善や問題解決を進めます。

4. DMAIC

  • 問題定義(Define)、現状把握(Measure)、分析(Analyze)、改善(Improve)、定着・管理(Control)の5段階で、定量的・客観的に課題解決を進めます(主に品質管理や改革推進で有効)。

5. 5W2H

  • Why、What、When、Where、Who、How、How muchの観点から、具体的なアクションプランを策定します。

6. バリューチェーン分析

  • 主活動・支援活動ごとに組織活動を分解し、どこに課題や価値創出の余地があるのかを明確にします。

7. MVVフレームワーク

  • Mission(存在意義)、Vision(目指す姿)、Value(価値観)に立ち返り、組織方針と現場のアクションを整合させます。

特徴/使い分け例

フレームワーク目的・適用場面
7S組織全体の現状把握・ガバナンス見直し
SWOT内外環境の整理、強み・弱みの明確化
PDCA業務改善、プロジェクト実行
DMAIC品質・業務プロセスの抜本的変革
5W2H施策具体化・実行プラン策定
バリューチェーン活動の分解による課題発見と改善ポイント特定
MVV組織文化・方針の再確認、新規事業展開の土台作り

いずれも組み合わせて使うことで、より実践的な課題解決が可能です。現状整理・課題の発見には7SやSWOTを、具体的な改善計画や実行にはPDCAや5W2Hなどを活用するとよいでしょう。

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